2011/02/20

Macbook Air 楽器化計画

Macbook Air 買っちゃいました。13インチ( 2010 Late:2.13GHz CPU x 2, 4GB RAM, 256GB SSD )の方です。前から Note-PC を買ったら楽器化したいと思っていたので、高速・大容量モデルを選んだしだいです。最近のソフトウェア・シンセサイザーは本当に音が良いので、「演奏」なんて大それたことをしなくても、単に音を出すだけで心地良いのです、はい。・・・で、Air が楽器として、どの程度の実力を持っているのか、簡単ですが試してみました。


PCM音源タイプのソフトウェア・シンセサイザーは、大量の音源データを持てればよいので特に問題ないですね。現状、Nexus 2 や Acoustic Legends HD、EZ Drummer、Superior Drummer のようなPCM音源タイプのソフトウェア・シンセサイザーに加え、普段 MacPro で使用しているほとんどのアプリケーション(Logic Studioを含む)をインストールしましたが、SSDにはまだ131GBの空きがあります。

物理モデル音源タイプのソフトウェア・シンセサイザーでは、高い演算能力が要求されるので、CPU に 2.13GHzを選びました。その結果、Vanguard や Slayer 2、Lounge Lizard Session は問題なし。Arturia の Moog Modular や minimoog も、一部の音色を除いて演算が発音に間に合わないといったことはありませんでした。普段利用する上での支障はないと思います。さて、この一部とは、例えば minimoog の下記音色なのですが、これを MacPro( 初代:2.66GHz CPU x 4, 10GB RAM, 1TB HDD )で鳴らしても同様に音割れしました。CPUクロックがより高い MacPro の方が有利と思いきや、むしろ Air の方がキモチ良好といった感じです。2次キャッシュ容量やメインメモリのアクセス速度は、Air の方が上なので、これが効いているのでしょうかね? まぁ〜 Air だからといって、性能不足を気にすることはないというのが私なりの結論です。ちなみに、Logic Pro や Google Earth、PhotoShop CS 5、LightRoom  3、VMware fusion 3 ( WinXP ) 等を使ってみても特に遅いとは感じませんでした。Air はCPUクロックが低めとはいえ、バランスの良い PC なのでしょう。

ただ性能的に MacPro の代用になるとしても、DTM 用マシンとして、Air を MacPro の代わりにするかというと微妙です。MacPro は据え置きマシンであり、それには、がっつり DTM する際に必要な、MIDIキーボード、外部D/A、外部スピーカー、高解像度のデュアル・ディスプレイ、タブレット、マウス等が常接されています。それに対し Air には、そういったものたちを接続しない、いつでも可搬なコンピューターとしてのスタイルが似合うと思うのです。(2014/04/29:記事末にその後の状況を追記)

★ 発音が間に合わない音色例(minimoog):
MM_Rezo_Space, MM_OB-V, MM_tomita_san3, MM_S&H-Pad, MM_MoogoTron, MM_Shimmering_Delight etc..


最後に、Air を楽器として使用する上で、感じた事を書いておこうと思います。

★ 内蔵スピーカーの音質:
11インチモデルと比べると、13インチモデルの内蔵ステレオ・スピーカーの音質は格段に良いです。店頭で聴き比べてそう思いました(とはいえ、外部スピーカーには劣ると思いますが・・・)

★ 内蔵オーディオのヘッドフォン出力:
若干ノイズがのるので、Noise Gate をかけているようです。そのため、音が消えかかる際にも不自然さが残ります。気になるようでたら、Roland UA-25 のような外付けUSBオーディオ経由で鳴らした方が良いでしょう。

★ 鍵盤(PCキーボード):
GarageBand や MainStage には、PCキーボードを鍵盤として利用できる機能(ミュージックタイピング)が付いています。Pad系音色などは、このPCキーボードだけでも十分気持ち良く発音させられると思います。また、なにより Air 本体だけで楽器として完結するのは魅力ですね。

★ 鍵盤(小型MIDIキーボード):
Acoustic Legends HD(アコースティックギター)のようなベロシティの強弱が意味を持つ音色の場合、やはり外部MIDIキーボードを接続したいですね。しかし巨大な MIDIキーボードを接続するのは、Air らしくないでしょう(私の場合、ライブで演奏するわけでもないしさ・・・)。そんな Air に良く似合うのが、KORG microKEY です。ベロシティの効き具合も良好で、見た目も高級感こそ無いものの品良くまとめ上げられています。(ただ、やっぱりSUSTAINボタンは欲しかった…)

★ USBドングル:
最近のメジャーなソフトウェア・シンセサイザー(reFX Nexus 2, Arturia等)は、USBドングルの装着が動作条件になっています。しかし、Air には USBポートが2つしかありませんし、装着時の見た目も良くありません。そしてなにより、PC が複数ある場合、使う度にドングルを挿しなおすのは面倒です。メーカーさんには、できればドングル無しで済むよう工夫をお願いしたいですね。



【 2014/04/29追記 】

Macbook Air(2010 Late)購入から3年後、Macbook Air( 2013 Mid:1.7GHz CPU x 2, 8GB RAM, 512GB SSD )を導入し、MacProを置き換えました。HDDと比べ、SSDによる体感性能の良さや、優れた静音性は大変魅力ですし、MacProを置き換えるにあたり気になっていた以下の点も問題ないと考えたのです。

★ CPU性能:
通常時クロック数こそ、以前より低くなっていますが、上記「発音が間に合わない音色例」を試しても、MM_OB-Vは、デフォルトの発音数:8で音割れなし、MM_tomita_san3についても発音数を7にしてやれば、ほとんど音割れしません。搭載している Core i7 は、Turbo Boost 時最大3.3GHzなので、それが効いているのかもしれませんね。なお、高負荷時のFAN回転数も、めったなことでは上がらず、静音性も向上しているようです。

★ メモリ容量:
MacProでも8GBでしたし、少なくとも私が曲を作る上では問題ありません。いづれ8GBでは足りないと感じる時が来たとしても、その頃には、16GBのMacbook Airが登場しているでしょう。

★ SSD容量:
いろいろインストールした現在でも、273GBの空きがあります。もっとも容量の大きい画像関係は、1TBの外付け2.5インチHDDに置くことにしました。

★ 高解像度ディスプレイと多数の外部機器接続性:
CalDigit Thunderbolt Station を、ドッキングステーションのように使うことにより、MIDIキーボード、外部D/Aと外部スピーカー、高解像度ディスプレイ、WACOMタブレット、マウス等を、Thunderboltケーブル1本で接続できるようになりました。ちょっとしたことをするには、Macbook Air単体で行い、ガッツリ何かをする場合は、Thunderboltケーブル繋げて Ready Go !!です。